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私が天心を大好きな理由：天心案内人 鷲尾眞琴 和く輪く舎ではいろいろなコースでの癒やしの会があります。 スタッフ全員がリーダーやサブリーダーをかわるがわる当番で担当して、集まってくださる方のためのプログラムをつくり、すすめていきます。 天心の体験や勉強をしていく中で、自分にはとても消化しきれない部分がでてきました。 それで自分のために、いろいろなワークを実際に練習してみる場所が必要になりました。 阿部先生のお話しを聞いて、体験してもなかなか自分のものには出来ませんでした。先生の話が頭の上を素通りする感じで、「何？何？なに？…」と思っている内に終わってしまいます。何をどう質問したらいいのかも分からなくて、またその勇気もなくて、 いただいたレジメを元に練習するしかありません。その練習のための場として、“天心のつどい”の部屋番をさせていただきました。 “天心のつどい”は天心のにこにこコースを終わった方や、１日ワークショップに何回か以上参加した方や、天心の支援者研修会に参加した方が、自分のやりたいことを持ち寄って、自主的に体験を深めていくという場です。 「こんなことをやりたい」と提案のない時は、「最近こんな事を勉強したので…」と最新情報として天心のワークを紹介しながら練習させていただきました。最新情報を自分なりに消化し、練習出来る場として貴重な場を頂き本当にありがたく思いました。 この“天心のつどい”の場が、阿部先生の「井戸端会議のような…癒やしあい」と言われることが実現できる場となったことも、とても嬉しく思いました。 私はとても恐がりなので、新しい場に参加することはとても大変でした。でも何とか勉強もしたいので、大冒険しながら癒やしのワークを受けるために出かけました。 数少ない体験ではありましたが、いつも「天心が一番安心だなー」と思いました。 先ずいっぱい話さなくてもいいところや、私の数少ない癒やしの体験の中でも、一番、ノンバイオレンスだと思うのです。恐りが感じられたり、大声が聞こえると怖くて自分を見失ってしまうこともありましたので、感情の発散を目的としたところではむしろストレスを感じてしまいました。天心が「受ける人に優しい」のがとても嬉しいです。 そしてコースのリーダーをしていても、話し下手な私が話しても、体験すれば分かってもらえる（？分からないと言えなかった方にはごめんなさい）ことでした。意欲的に自分のものにしようとしてくださる参加者の皆さんに助けられてきたようにも思いますが、 「援助する人に易しい」という天心の特徴は、私にとっては本当にありがたいことでした。 阿部先生が、いろいろなワークを手品のように考え出してくださるのも、興味深くて、「今度は何が出てくるのかな？」とか、「どうやって考え出されるのかな」と、不思議に思いながらも楽しませていただいています。 本来の仕事の「抱っこ」をするにも、天心の体験に助けられました。自分の家の子どもには厳しい母親でしたが、よそ様のお子さんには遠慮があって張り合うことがとても苦手でした。いつも誰にもいい人で居たいという気持があるようでした。 お子さんとどうにか張り合うことが出来るようになったのは、自分の母と相対して、母に文句が言えた頃からのような気がします。それまでは「守らなければ…」と思いこんでいた母親に、子どもとして文句が言えたことは私にとっては大きな出来事でした。 そしてもっと大きなことは、三女が体調を崩して、鬱になったときに娘の様々な話が聞けたことでした。その力の元は和く輪く舎の先生方や仲間の存在がありましたが、娘の気持ちと自分の気持ちに線を引いて、「そうか、そうか」と聞くことが出来ました。 時には乗客に乗っ取られて自分を見失いそうになっても、自分を責めることなく乗客に座ってもらうことが出来るようにもなりました。そしてその経験が今の私とつながっています。 そんないいことがいっぱいあって、こんな私にもお手伝いが出来るのがうれしくて、私は天心が大好きなのです。 自分に向き合う旅を歩もうとするみなさんのご無事を見守り、できる限りの案内をさせていただけたら、こんなに幸せなことはありません。 ごいっしょに旅を始めてみませんか。 お待ちしています。 　　　　　　　　　　　　事始め目次へ　　次へ